映画

cosmos222013-06-06

娘がTSUTAYAで『一二人の怒れる男』という古い映画のDVDを借りてきました。
学校の授業で途中まで観たらしく、面白そうな映画だと私にも勧めてきました。

この映画は「父親殺しの罪に問われた少年」の裁判に選ばれた、一二人の陪審員が「評決に達するまで議論する様子」を描いた一室の中でやり取りをしている、物語でした。

なんというか、とても考えさせられました。

法廷に出てきた証人の言葉と証拠品を疑うことはせず、「少年」が全て悪いと思いこんだまま、多数派の意見に耳を傾け「少年」を有罪だと決めつけてしまう殆どの陪審員達…。

その眼は「少年」を視ていない。

ある陪審員は「少年」ではなく、その奥の、自分のことを裏切って家を出ていった息子のことを投影してみていたのです。
他の陪審員の中にも似たようなものが混ざっていたのかもしれません。

そして、こういうところで意識的、無意識的に出てしまう人間の行動…。感慨深いものがありました。

果たして今の裁判員制度で本当によいものなのか…。
私には疑問に感じます。