光と影

cosmos222014-10-29

昨日は、家にピアノの調律師の方が来ました。
この方とはもう古い付き合いです。
16年ほど前にその人からピアノを購入し、年に一度来てもらっています。
最近は娘もピアノを弾かなくなってしまいましたがピアノは生きているので
普段弾かなくても音は ずれてゆく。1年に1度は診てあげないとどんどんずれてしまいます。
一時間ほどピアノの音の調節、点検をして頂きました。
そしてお茶を出しながら会計をして少々雑談へ。
娘の年齢から就職の話など。何の仕事でも大変だという話題から
海外の話となり、今世の中が大騒となっているエボラの話題となりました。
調律師の方は、「今、ウイルスの問題で世界中が混乱している…。
でもそれは、我々が作ってしまったのではないかと思います。
皆、便利さ、豊かさ、贅沢さを求めてきた結果ではないかと思います。
「光と影」ですよ。
いい事ばかりではない、影も一緒にくっついてきます」と。

そんな話を聞き絵画教室でのことを思い出しました。
私が先生に、ある部分の「光」を強く塗りたいのだと話すと、
「それなら『影』(暗い色)も同じくらい濃く描いてくださいね。『光』(明るい色)だけ…というわけはない」と教えてくれました。

16年が過ぎて、この調律師さんが哲学的思想を持った方だったと知り
ました(笑)。話してみないと分からないものですね。