海街diaryを観に行く

cosmos222015-07-16

先日、映画「海街diary」を観に行きました。
以前テレビ予告で観たときに、リリーフランキー樹木希林が出ている、これは絶対に観に行こうと思っていました。
私は穏やかではあるけれど少し意味深な俳優さんがなんとなく好きでそばにいて落ちつく感じがします。
監督は「そして父となる」に続きこの新作もカンヌ国際映画祭で話題を集めた是枝裕和監督です。

今回は離れて暮らしていた父親が亡くなり、残された子供たちが鎌倉の古い家を舞台に何気ない日常生活やその街に暮らす人々との交流を優しく描いてる作品でした。父、母不在で年齢を重ねてきた子供たちはいろいろな心を背負ってそれでも可憐に生きています。
是枝監督は「過ぎ去った時間が時とともに自分の中で形を変えてゆく話」
とくに長女である幸にとっては過去が書きかえられていくことが彼女の
成長になってゆくと話しています。

この物語の中で喪服のシーンが多くありました。時間が流れてゆく中で、人の死と向き合うこと弔うことで何か大切なものがみえてくるのではないかと思いました。
それにしても登場人物として出てこなかったアライさんという方がとても気になりました。
幸と一緒に働いている同僚で仕事で事務的なミスが多い看護師ですが、その反面患者の気持ちを人一倍敏感に察することができるそうです。
そういう方のちょっとした特性をとりいれてあげているところに監督の優しさを感じました。
素晴らしい作品だと思います。