知ること

昨日の教室で面白い話を聞きました。

絵を描くときに、初めにモチーフを決める。
たとえばラーメン屋でラーメンを食べている男の人を描くとする。
それも三十代。
はじめは何も見ないで描いてみる。
描いていると、判らないところが出てくる。
カウンターの高さはどのくらいか、椅子の形はどんな形か、ラーメン丼ブリの大きさは顔の大きさと比べてどのくらいか？などなど…。
疑問が出てきてから、判らないところだけ、ラーメン屋へ行き観察をすること。
三十代の男の人だったらだいたいラーメン屋にいる…。
初めからラーメン屋へ観察へ行っても、おそらく視界に入ってゆかない。
判らないと思ったときに、それを知りたいと思えば、その時にラーメン屋へ行けばいい。

知りたいと思った時しか、身につかない。
はじめから教えても身に付かない。